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  • 2015.03.08 Sunday
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壺中日月長

 今月は「壺中日月長(こちゅうにちげつながし)」。
中国の故事に由来する禅語を書きました。

中国の「後漢書」費長房伝には、このような話が伝えられています。
昔、汝南の町に壷公と呼ばれる一人の薬売りの老人が住んでいました。
壷公は店を閉めると毎晩、古びた小さな壷の中に身を隠して暮らしていたのですが、その様子を費長房という役人に見つかってしまいます。
費長房は面白半分に、一緒に壷の世界へ連れて行く様に頼み、壷公はしぶしぶそれを承諾します。
壷の中はそれは素晴らしい世界で、費長房は様々なもてなしを受けました。
しかし数日後、費長房が壷の中から出てみると、現実の世界では十数年の月日が経っていたのでした。

日本の浦島太郎伝説にも通じるこの話の意味していることは何でしょうか。
私たちは日常、過去の経験から未来を考え、そこからつらいことや、苦しいとこを思い描き、不安になることもしばしばです。
しかし、実際に私たちが生きているのは、過去でも未来でもなく現在なのです。
辛い、苦しいと思うのは色のついた眼鏡で現在を捉えてしまうからです。
重要なのは我執を拭い、現在を見ることです。
今を見つめ、物事のありのままの本質を捉ることで、自分が見ている壷のような狭い世界でも、充実した毎日を過ごすことができるのです。

IMGP6362.jpg
禅書道では始める前に五分間、座禅(数息観)を組んでから始めます。(座禅は「今」を見つめる最も効果的な修行の一つです。)

IMGP6363.jpg
先生の指導のもと数息観の呼吸のリズムで書きます。

IMGP6365 (1).jpg
書き上がった文字の前で集合写真。
「壺中日月長」は茶席に飾られることも多いそうです。
是非皆さんと一緒に書き上がった書の前でお茶を啜りたいものです。




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コメント
さすが!写真うまいですね♪
  • 高藤尚子
  • 2012/11/29 9:07 PM
ありがとうございます(^_^)褒められると撮った甲斐もあったというものです\(^o^)/
  • 野村俊夫
  • 2012/12/02 8:15 PM
横一列に並んでいる写真もいいですね!
  • 市原達彦
  • 2012/12/03 5:11 PM
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笠倉 玉渓
「禅フロンティア」主幹
人間禅道場にて、27年間参禅。
現在、「禅フロンティア」を主幹する他、お経をわかりやすい言葉で解説する「坐禅と写経の会」を関東7ヶ所で主催。
また、「禅書道教室」では子どもから大人まで学べる禅の呼吸で書く書道を提唱。
カルチャーセンター講師、ライター、全国で講演を行う。

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